2018年06月14日

美容室の開業資金・自己資金・頭金はいくら必要なの？予算相場・平均の経費はどれくらい？

美容業界では独立するのがスタンダードともいえる状態になっています。スタイリストとしてスキルを磨いてきた美容師さんは、一度は独立開業を考えるのではないでしょうか。

ということで今回は、美容室を開業するのにいくら開業資金・自己資金が必要なのか？予算相場・平均などをお伝えしたいと思います。

将来的に独立開業したい美容師さんは、自己資金を貯める目標金額を決める参考にしてみてくださいね。

美容室の開業資金はいくら必要なの？予算相場・平均の経費はどれくらい？

美容室の開業資金は、運転資金まで込みでざっくり 700万円～1,500万円くらいが相場です。なお、日本政策金融公庫の資料では平均で940万円となっています。

開業資金はの内訳として大きな割合を占めるのは、物件取得の経費（保証金・前払い家賃・仲介手数料など）と改装費（内装費・外装費・設備費など）と運転資金なので、これらの条件で必要な開業資金大きく異なると考えてくださいね。

物件取得の経費は、家賃・エリア・内装の現状によって大きく異なります。

そのため、居抜き物件などで物件取得・内装費を安くあげることができると、開業資金はグッっとお安くすることができます。

また、運転資金は固定費（家賃・光熱費・人件費・広告費など）で決まるので、スタッフを雇う場合と1人で開業する場合で必要な金額は大きく異なってくるものと考えましょう。

700万円～1,500万円というのは、絶対的な金額ではありませんので、あくまでも相場として参考程度で考えてくださいね。

（都市部と地方で物件の事情は大きく異なりますからね。）

実際、居抜き物件を利用して、1人で開業することで運転資金を抑えることで、400万円～600万円くらいで開業している人もたくさんいます。

はっきりいって、開業資金の全額を自己資金でまかなえるほど貯金している美容師さんはほとんどいませんのでご安心ください。^^;

現実としては、美容室を独立開業する人の多くが、日本政策金融公庫（国金）から融資を受けて開業しています。なので必ずしも全額の貯金が必要なわけではありません。

融資を受けることを前提にしながら、必要な自己資金を考えるほうが現実的かなと思います。

日本政策金融公庫（国金）で現実的に貸してくれるのは、自己資金の1～2.5倍程度です。そのため目安としては、必要な開業資金のだいだい1/3の自己資金（頭金）が必要になります。

日本政策金融公庫（国金）の資料をみても、自己資金の平均は268万円（調達資金の26%）となっていますね。

例えば自己資金が200万円ある場合なら、200～500万円くらいは融資してもらえると思っておくといいでしょう。すると使える開業資金の合計は400～700万円になりますよね。

自己資金が300万円ある場合なら、300～750万円くらいは融資してもらえそうなので、使える開業資金は合計で600～1050万円くらいにはなります。

自己資金が400万円ある場合なら、400～1,000万円くらいは融資してもらえそうなので、使える開業資金は合計で800～1400万円くらいとなります。

▼ 日本政策金融公庫の参考資料

美容室の開業資金の相場は、運転資金をまで含んで 700万円～1,500万円くらいです。そして平均は940万円となっています。

とはいえ、居抜き物件などを上手に活用して、400万円～600万円くらいで開業している人もたくさんいるので参考程度に考えておきましょう。

また、開業資金の調達は日本政策金融公庫（国金）融資を前提に考える方が現実的なので、どれくらい自己資金が必要になるのかで考えてみてくださいね。