美容室の開業資金について前回はお伝えいたしましたが、その中でもとくに意識しておきたいのが運転資金についての考え方です。
美容室の開業資金・自己資金・頭金はいくら必要なの?予算相場・平均の経費はどれくらい? / 美容室ビズ
ということで今回は、美容室を開業する際に準備しておきたい運転資金と、その使い方についてお伝えしたいと思います。
これから美容室の開業に向けて準備されている方はぜひ参考にしてみてください。
美容室を独立開業する際に運転資金はいくら必要なの?
美容室を開業する際には、できるだけたくさんの運転資金を確保しておきたいです。
最低でも売上がない状態(無収入)でも3ヶ月分は回せるくらいの資金(家賃・光熱費・人件費・生活費などの固定費)は確保するようにしましょう。
例えば、毎月の固定費が50万円なら、最低でも150万円以上は確保してきたいです。
ビジネスにおいて資金ショートは倒産を意味します。運転資金は赤字に備えるための保険であり、投資の原資と考えてください。なので運転資金はあればあるだけいいです。
もし赤字でも資金があれば、集客対策に投資ができますが、資金がないとなにもできません。そしてなにもできないと”座して死ぬのを待つだけ”の悲惨な状態になります。
内装・設備に使うお金は必要最小限に抑えることが重要
はじめてお店をつくるとなると、ついつい内装や設備にこだわりたい気持ちが出てくるのはわかりますが、開業オープンするまでに使うお金は、必要最低限に抑えるようにしましょう。
どんなにキレイで立派なお店を構えても、集客できなければ潰れます。そしてお客さんに喜んでいただくこともできません。
美容室を独立開業するということは経営者になるということです。誘惑に負けて自己満足を優先させてはいけません。
お客さまに喜んでもらいたいなら、まずはお客さんを集客することに投資することが大切です。できるだけたくさんの運転資金を残すことを意識してくださいね。
失敗しない運転資金の使い方
美容室の開業で失敗しないために最優先で投資するべきは集客対策(広告費・ホームページ・ブログ・チラシなど)です。
はっきりいって、集客が上手くいけば、そのほかに多少の問題があっても簡単にお店が潰れることはありません。だから集客対策を最優先に投資するべきなのです。
集客できると経営が軌道に乗り利益を得ることができます。するとその利益を使って、さらなるお客さま満足の向上を目指すことができます。
そして利益の再投資を繰り返すことで、ビジネスを拡大していくことができるのです。
こんな感じでプラスのスパイラルに乗せていくためにも、とにかくまずは集客することを最優先に考えて投資しましょう。
失敗しないためにも以下の記事も参考にしてみてくださいね。
集客できない。苦しい…。厳しい…。美容室の経営に失敗する人の特徴 / 美容室ビズ
開業後に運転資金の融資を受けることは難しい
美容室を開業したあと赤字状態では、はっきりいって運転資金の融資を受けることはできません。融資を申し込んでもふつうに返済能力がないと思われて審査落ちになります。
なので、開業オープンする前に使うお金は必要最小限にしておくことが大事なのです。
失敗しないためにも運転資金にをできるだけたくさん確保して、集客対策への投資はケチらないように積極投資しましょう。
▼ 美容室の開業での最悪のシナリオ
- 内装・設備にこだわった結果、たくさんの開業資金を使う。
- 開業オープンのときに運転資金が少ない状態になる。
- 最優先するべき集客対策(広告費・ホームページ・ブログ・チラシなど)をケチる。
- ケチった結果、思うように新規集客ができずに赤字が続く。
- さらに資金が少なくなり、投資できるお金もなくなる。
- 運転資金の融資を申し込むが断られる。
- 一度も採算ラインを突破できないままジリ貧になり潰れる。
くれぐれもこんな最悪のシナリオに陥らないようにご注意くださいね。とくにホームページはないと損するメディアなので開業オープン後にはすぐつくることが重要です。
美容室はホームページをつくる意味ある?必要性は?集客効果あるの? / 美容室ビズ
まとめ
開業資金はその使い方がとても重要です。美容室を開業する際には、内装や設備に使うお金は最小限に留めて、できるだけたくさん運転資金に回せるようにしましょう。
美容室を開業する際に最優先で投資するべきは集客対策(広告費・ホームページ・ブログ・チラシなど)です。運転資金は集客対策に投資しましょう。
どんなに立派なお店を構えても集客できないと維持していくことはできません。経営者として論理的に判断すると、集客対策が最重要であることに気づくはずです。
くれぐれも最悪なシナリオにならないように開業資金の使い方にはご注意くださいね。